同じ釜の飯を食う

新卒で入社した会社の同期と集まって飲んだ。入社したとき14人いた同期は、4年半が経って6人になった。もう2回目の転職をした奴もいる。景気がいいからなせる業なのだけど、人は、思った以上に簡単に職を変えるということを、就職してから知った。

同期って、いい。「いい」の中身を具体的に書き連ねると、一気にありきたりなものになってしまうけれど、考え方や話の水準も、年齢も近くて、しかも、最初の顔合わせも共通の話題づくりも会社がおぜん立てしてくれた相手だ。こんな高精度な出会い系、なかなかない。大事にしていこうと改めて感じた夜だった。

結局深夜2時まで飲んで、タクシー相乗りで家まで帰る。有楽町から佃と豊洲を経由して門前仲町に向かう、実に効率的な相乗りルートだった。ふらふらになりながらすべてのアラームを切って、盤石の態勢で布団に飛び込む。昼まで寝ようと思っていたけれど、10時ごろに取引先からの電話でたたき起こされて、寝ぼけながら応答した自分の声はびっくりするほど酒で枯れていた。